冬の星座を見て思うこと

2017/10/30

10月30日午前3時 夜中に目が覚めてふと外を見ると、あれだけ降っていた雨も上がり、空も澄みきってきれいな星空となっていました。台風一過といえば、真っ青な秋晴れを連想しますが、澄んだ夜空を眺める機会などなかなかない、とばかり夜中ながら外へ出てみることにしました。

この季節ちょっと早めですが、星座といえばやっぱりオリオン座。ちょうど南中している頃でした。この星座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスが作る冬の大三角はもちろん、やはりプロキオン、シリウスとリゲル(オリオン座)、アルデバラン(おうし座)、カペラ(ぎょしゃ座)、ポルックス(ふたご座)のつくる冬の六角形(冬のダイヤモンド)も輝きこそ小さいですが、くっきりとみえました。

子供のころ、アメリカのコーネル大学の先生で天文学者でもあるカール・セーガン博士監修による科学番組「コスモス」がテレビで放映され、すっかり夢中になり、宇宙や星の図鑑を日がな一日ながめ、意味が半分以上もわからないながらその原作本を読みふけっていた時期、そのことを知ってか知らずか、タイミングよく父が野辺山原に連れて行ってくれたことがありました。野辺山原といえば高原野菜、高冷地農業などのキーワードを思いつくと思いますが、国立天文台もあり観測用の白いパラボラアンテナが何基もあるのです。そこで見た夜空は、一面に星が輝き、かえってどれが何座なのかもわからないほど。あの図鑑で見たような素晴らしい景色が広がっていたのでした。

そんなことを思い出しながら、カシオペヤ座や北斗七星から北極星を見つけてみたり、プレアデス散開星団(すばる)を探したりしました。翻っていま、子どもたちに理科を教えながら星座の回になるときまって、「今東京じゃこんな写真のように星は見えないのに」と思いながら、覚えさせている方の立場をわすれて、「実際には見たこともない物を覚えるのはさぞつらかろう」などと考えてしまいます。

足立区の塾、うめだ志学塾では、「理科は実験を重視」をスローガンとし四谷大塚「予習シリーズ」にでてくる実験はできる限り実地にやって見せ、理解してもらうよう心掛けています。さすがに星座をその場でみせるのは無理なので、せめてタブレットの画像を見て確認してもらうようにしています。けれども今日は、「東京にもあったんだ」いや、「足立にもあったんだ こんなきれいな夜空が」と思わせてくれた星空でした。やっぱり

目で見て確かめるのが1番

ということですね。