先日、中高一貫校へ通う生徒から
「物理は考えればいいけれど、化学は暗記事項が多くて大変だ」
という話を聞きました。化学の暗記ものといえば、
H(スイ)、He(ヘー)、Li(リー)、Be(ベー)、B(ボ)、C(ク)、N(ノ)、O(オ)、
F(フ)、Ne(ネ)、…
が有名ですが、理系の生徒ならば第4周期まで無条件に暗記しなくてはならないのは今も昔も変わらないでしょう。
人間というものは脈絡のない数字、意味のない羅列を覚えるのに苦痛を感じるものらしく、どうしても暗記しておかなければならない事柄については昔から「語呂合わせ」という方法がつかわれてきました。
近頃はたとえば「化学・化学基礎」のように単元分けされていて、「化学基礎」では理論的な内容はあまり深くつっこまず、化学理論・無機化学・有機化学と広く浅くまずやってから本格的に、という流れらしく意味も分からず酸化還元の反応式を暗記していたりする生徒も見かけます。理論化学を先にしっかりやってから無機の反応パターンや原理を理解すればそれほどたくさんのことを覚えなくてもよいような気がするのですが・・・。
それでも物理に比べれば暗記事項が多いのは確かなので、慰めにもなりませんが、どうせならば楽しい方がいいと思い、炎色反応の色覚えを実験と共に見せた次第です。
リ(Li)アカー(赤)無(Na)き(黄)K村(紫)。動(Cu)力(緑)借(Ca)りようと(橙)する(Sr)もくれない(紅)。馬(Ba)力(緑)でいく。
ネットで検索するとその手の語呂合わせを作る達人の方もいらして、なかなか参考になると思います。自分の経験では、曲がりなりにも自作のものの方が記憶に残るようです。